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過払い金返還請求のメリット・デメリット
1 過払い金返還請求をした場合のメリット
過払い金返還請求は、払い過ぎた利息を取り戻すための請求です。
過払い金返還請求をする場合の最大のメリットは、業者から金銭を受け取ることができるということにあります。
また、他の業者の債務が残っている場合、取り戻した過払い金を、他の業者の債務の返済に充てることができます。
2 過払い金返還請求をした場合のデメリット
それほど大きな問題ではありませんが、過払い金の返還を求めた場合のデメリットとしては、以下のようなものが考えられます。
⑴ 債務をすべて返済している場合
過払い金の返還を求めると、今後、その業者から新たな借り入れができなくなる可能性があります。
⑵ まだ債務を返済している途中の場合
- ア 信用情報機関に登録される可能性
- たとえば、払い過ぎた利息が80万円あるものの、債務が残り100万円ある場合、債務を20万円まで減額できます。
- このように、債務が残るようなケースで過払い金の請求をすると、信用情報機関に事故情報が登録される可能性があります。
- イ 信用情報機関に登録された場合のデメリット
- 信用情報とは、その人の返済能力に関する情報を指します。
- たとえば、借入額や、返済の状況などです。
- この信用情報は、各種信用情報機関が保管しており、金融機関等は、信用情報を参考にして、その人に貸し付けを行うかどうかを審査します。
- つまり、信用情報機関に情報が登録されると、返済能力に問題があるかもしれないと金融機関が判断する可能性があります。
- そのため、新たな借り入れや、ローンを組むことが難しくなるかもしれません。
- また、クレジットカード会社も、信用情報機関の情報をチェックしているため、クレジットカードの作成が難しくなる可能性もあります。
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