Q&A
おまとめローンを利用したのですが、過払い金返還請求できますか?
1 過払い金返還請求ができる場合とは
過払い金は、以前に消費者金融やカード会社が、法律で認められたより高い利率でお金を貸していたために、払いすぎた利息を返してもらうものです。
主に平成19年以前に借入を始めた方は、利率が25%や29.2%など20%を超えるような高い利率になっている方が多いです。
法律で認められた上限は、限度枠の大きさによって異なりますが、15~20%ですので、20%を超える利率で借りていた場合は、利息が高すぎることから、返還を求めることができます。
このことは、おまとめローンをしているかどうかと関係ありません。
2 おまとめローンによって完済した業者に対する過払い金返還請求
おまとめローンは、複数の借入を一本にまとめる借入のことです。
借金の返済額を減らす方向に向くことが多いため、年収の3分の1までしか借りられないという総量規制の対象外とされています。
たとえば、アコムで50万円、SMBCコンシューマーファイナンスで100万円、アイフルで50万円を借りている人が、アイフルで200万円を借りて、アコム・SMBCコンシューマーファイナンス・アイフルに全額返済すれば、3社が1社に減ります。
このとき、アコムとSMBCコンシューマーファイナンスからの借入が、平成19年以前から始まっていれば、利率が高すぎて過払い金が返ってくることがあります。
すると、おまとめローンをしていても、アコムとSMBCコンシューマーファイナンスに対する過払い金返還請求は可能です。
3 おまとめローンをした業者に対する過払い金返還請求も可能
では、おまとめローンで一旦完済したアイフルから平成19年以前に借入していた場合、過払い金返還請求は可能でしょうか。
アイフルには借金が200万円残っていますが、引き直し計算をして過払い金が発生する場合は、アイフルにも過払い金返還請求ができます。
結局、おまとめローンをしたかどうかは、過払い金返還請求ができるかと関係がないことになります。
4 時効になる前に過払い金返還請求をする
注意点として、完済してから10年たつと、過払い金の返還請求は、時効にかかってできなくなります。
令和2年4月1日以降に取引が終了している場合には、改正民法との関係により、5年で時効にかかってしまう可能性もあります。
100万円を超える過払い金が返ってくることも珍しくないのに、請求するのが遅かっただけで全く返ってこなくなりますので、おまとめローンで完済した業者は、早めに過払い金の返還請求を始めることをお勧めします。
過払い金の返還を求めるのに資料は必要ですか? 桑名に住んでいても、過払い金について相談できますか?